過去に金融庁による老後2000万円が必要との報告が一時ニュースとなりました。
少子高齢化、年金はもらえないなど不安をあおるニュースは多いですが文面だけで一番インパクトがあったニュースではなかったでしょうか?
2000万円!?
そんなに必要なの?
そんなにお金ないよ…
と漠然と不安をあおられた方が多いのではないでしょうか?
実際私も驚き不安に思いましたが調べてみると可能性はあるけど皆に当てはまる試算ではないことがわかりました。
あくまで2000万という数字は高齢無職世帯が30年間夫婦健在で平均収入をもとに算出した数値のようです。
つまりもっと支出が少ない方やほかに収入がある方、もしくは30年より早く亡くなってしまう方には必ずしも当てはまりません。
ちなみに2020年はコロナ禍による支出の減少もあったため老後30年で不足する金額は2000万ではなく55万でした
ただ大丈夫とは言え備えは少しでもしておきたいですね。
老後の収入を増やす方法はどんなものがあるのでしょうか?
国民年金に任意加入する
国民年金の加入期間が40年未満で満額受給できない場合は、60~65歳まで任意加入して国民年金を増やせます
https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/kanyu/20140627-03.html
出典 日本年金機構「任意加入制度」より
付加年金で年金額を増やす
任意加入中、年金保険料に月400円上乗せすると、「200円×付加年金の保険料納付月分」の年金が増えます
付加年金額(年額)は「200円×付加保険料納付月数」で計算し、2年以上受け取ると支払った付加保険料以上の年金が受け取れます。
例えば、20歳から60歳までの40年間付加保険料を納めていた場合の年金額は次のとおりとなります。
200円×480月(40年)=96,000円(年額)が付加年金額として老齢基礎年金に上乗せされます。
(毎月の定額保険料(令和3年度:16,610円)を40年間納めた場合の老齢基礎年金額⇒ 780,900円※令和3年度時点の金額)
出典 日本年金機構「付加保険料のご案内」より
年金を繰り下げ受給する
年金受給を66歳以降に遅らせると、1か月ごとに0.7%ずつ受給額が増え最大70歳時点で42%増加します。
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/kuriage-kurisage/index.html
出典 日本年金機構「年金の繰り上げ・繰り下げ受給」より
iDeCoで自分年金を増やす
定期預金や投資信託に毎月積み立て。掛け金が全額所得控除になり、所得税や住民税が軽くなります
iDeCoについて簡単に解説
https://tamatama1214.com/rougohuan-ideco/
つみたてNISAを利用する
金融庁の基準を満たす投資信託に毎月投資。利益にかかる税金が非課税になり、毎月1000円からできます
まとめ
どれも国からの補助がある制度になっています
すべてやるのは無理でも自分のライフスタイルに合った制度を一部利用してみるのはいかがでしょうか?
それぞれ環境が違うため正解はないので自分でできる備えを始めていきましょう